視放情研ってなに?

視放情研とは、長野県視覚教育連合会と放送教育研究会が合併してできた長野県独自の組織です。長野県内の小学校・中学校に視聴覚教育や放送教育の普及・振興し、子どもたちの健全な成長を目的にしています。主に小中学校の先生が運営していますが、NHK長野放送局や県内の市町村からも支援をいただきながら活動しています。

また、近年、本会でも情報機器を活用した研究が盛んになってきたため、平成24年度から、長野県視覚・放送・情報教育研究会と名前が改まりました。

長野県視覚・放送・情報教育研究大会の開催

 これが視放研のもっとも中心となる活動です。毎年10月ごろ、長野県視覚・放送・情報教育研究大会が開かれます。県内の先生方が大勢集まり、国語・算数・理科・体育・道徳など小学校の各教科と、英語・数学・理科などの中学校の各教科についてそれぞれ公開授業を参観したり授業について研究会を行ったりして、テレビ・パソコン・プロジェクタなどの視聴覚機器・情報機器をどのように使ったら子供たちの学習が深まるのか研究します。
 視聴覚機器といえば一昔前まではテレビかOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)やスライドが一般的でしたが、最近はパソコンの普及が目覚ましくどの学校にも数台~40台のパソコンが導入されています。でも、機材が入っただけでは子供の学習には役立ちません。パソコンもテレビも道具ですから、それをどのように使うのかが大切です。どの教科のどんな学習で視聴覚機器を使えるのか、どうように使えば効果的なのか、先生方がコツコツと工夫し実際に行ってきた成果を発表し、討論します。
 平成18年度から「情報モラル」についても研究部会が開かれるようになりました。中学生になると多くの生徒が携帯電話やパソコンを持つようになります。インターネットの危険性についてはマスメディアでも取り上げられるようになりました。実際に掲示板での誹謗中傷やいじめなども報告されています。教育現場でも情報モラルの教育は不可欠になりつつありますが、実際にどう子供たちに教えたらよいのか現場の先生方も手探りの状態です。こうした新しい課題にも取り組み先生方の支援をしてゆきたいと考えています。
 長野県視覚・放送・情報教育研究大会は大きな大会ですから一校だけで開催することはできません。長野県の小中学校は、「下高井教育会」「長野市教育会」「諏訪教育会」「下伊那教育会」など14のブロックに分かれてますが、毎年どれかの教育会が持ち回りで開催します。通常は十数校の学校が協力して公開授業や研究部会を開きます。この大会の運営をそれぞれの教育会と協力しながら行っています。

委員会活動

(1)会報編集委員会

年に2回、「視覚・放送・情報教育」という会報を作っています。内容は主にその年の長野県視覚・放送・情報教育研究大会の内容や参加した感想、それに視放 研の予算・事業報告などです。

(2)情報教育委員会

情報教育・情報モラル教育に関わる情報について収集発信しています。平成27年度より、視放研大会において、県内各地の代表者による情報交換の場を設け、活動しています。また、視放研のホームページの作成保守も行っています。

(3)番組研究委員会

NHK学校放送番組の視聴を通して、授業における放送教育の効果的な活用方法について実践的な研究を行い、放送教育の普及啓発をすすめることをねらいにしています。県内を東信、北信、中信、南信の4地区に分けて委員会を組織しています。もちろん委員は先生方です。番組研究委員は、NHK教育放送の学校放送番組の中から1番組または1シリーズを選択して視聴し、各自が授業で実際に使いそのレポートを持ち寄って発表します。NHK長野放送局の方にも助言者として参加していただいています。

会報作成

 年2回発行している「視覚・放送・情報教育」は令和6年度には79号になりました。以前は、冊子やCD-ROMで各学校に配布されていたこともありましたが、現在では、ホームページに掲載されています。

研修・講習会への参加

 様々な研修会・講習会・視聴覚関係の大会に参加しています。